もう2週間前のことになるけれど、荻窪でのClownCrown公演、3本目が終了しました。
公演タイトルは「bye-bye non-human」
幽霊と住人や、アンドロイドと人間が織りなす、ちょっとしっとりしたお話をお届けしました。
今回、いぬいは演目の一つである「2DKtty(2 Drama know to tie YOTUYA)~四谷一二三を結びつける為の二人芝居~」の演出を努めました。
転職して、かなり仕事が忙しくなった段階での公演参加だったのでかれこれシビアな稽古日程で臨んだ公演でしたが、なんとか舞台にあげることのできた作品となりました。
【作品について】
四谷一二三と、東雲しのぶ。一二三は幽霊が見える体質ですが、それをリアルの世界でなかなか受け入れてもらえず寂しい思いをしていました。しのぶは、現世で友達が欲しかったのですが、それを叶えることができずに自殺をしてしまい、成仏できずに幽霊になってしまいます。そんな二人が2DKの部屋で出会うというお話。
今回はClownCrownの2枚看板、「小出まりも」と「倉田春香」の女性キャスト二人で上演したのですが、ほんとはこれって男女二人芝居なんです。ストーリーの軸も恋愛になっているのですが、キャスティングの関係で、ストーリーを「友情」に置き換えて、作家のレゴさんに若干のリライトを加えてもらって上演しました。
【演出について】
んで、今回の演出はかなり、お客さんに喜んでもらうことをベースに考えました。
演劇しているとよく陥りがちなジレンマだと思うのですが、気持ち(役に成り切ったりとか)と技術(滑舌とか、あえて頭で考えて間をとったりとか)って結構両立させるのが、難しかったりします。
僕は稽古嫌いの頭で考えるタイプの役者でもあるので、気持ちの部分の演出がとっても苦手だったりもするのです。
そんな中、まりもも春ちゃんも、気持ちでお芝居を作ってくれるタイプなので(って勝手に思ってます笑)いいシナジーが生まれたんじゃないかなぁって思いました。僕にできないことを二人が教えてくれて、二人が気づかないことを、僕が俯瞰で教えてあげることができたかなぁと思いました。
荒川アンダーザブリッジだったかな。パートナーというのは、自分にない視点を教えてくれる存在なんだ。的なセリフがあったと思うのですが、まさにそれで。
こう考えてくると、諸説あると思うのですが、演劇!とか、舞台!ってどんな存在価値があるのかなって考えるようになりました。
原作のレゴさんが、伝えたい想いがあって書いたものを、演出が咀嚼して、それを裏方さんが効果で表現して。でも役者の解釈や表現方法でそれがどんなふうに伝わるのか。
関わる人数が多すぎるんですよねww演劇とか、映画とかってw
毎度毎度考えるのですが、僕はこの関わる人数が多いのがたまらなく面白いと思ってますし、なかなか芝居から足を洗えない理由の一つやなぁって思っています。全員が、マジで心の底から満足できるような作品ができれば辞めます笑。でも、それがなかなかできないから、次こそは次こそってみんなと繰り返して行って、関わってきた人数がどんどん増えてきての繰り返しでもうすっかり31歳ですよ!!どうすんだ自分!笑。
次は爆心ツアー7!
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