やめることのできなかったこと

StudioEmanonの乾です。

自分のブランディングのため、また爆心ツアー7のため、勉強のためにもブログを書くことにしました。
なんとか好みのスタイルを見つけて公開までこぎつけました笑。

私事ですが、あと1ヶ月で30歳の節目を迎えようとしています。

高校1年生に演劇という名の沼にはまってから14年が経とうとしてるんですね。
今でも当時の部員たち、先輩たちとお芝居を続けることができるのはとてもとても幸せなことです。

だからってわけじゃないんですけど、私はみんなでワイワイと演劇をすることに特別こだわっています。

どうしてもアマチュア演劇の世界は、お客様が身内(要は演劇関係者)ばかりなことが多くて、そうでない人(要は演劇をみたことがない人や、したことがない人)たちにはとかく敬遠されやすい世界です。

でも、演じていたり、主宰している身内側が楽しそうにお客様をもてなしていたら、きっとそうでない人たちも伝わるものがあると思うんです。例えば、感動で涙を流してくれたり、笑ってくれたり。

それを初めて体感したのが、私が15歳のときの文化祭の演劇公演でした。

当時ベルばらを戯曲化して、僭越ながらも主演をさせてもらったことがあります。その時に祖母が高知の田舎から観劇しに来てくれました。

私の出番のラストシーンで、マリーアントワネットに思いを伝え叫ぶシーン。
祖母がそのシーンでそっと泣いてくれてたんですね。

祖母は演劇を見たことがほぼ無かったけれど、それでも涙を流してくれた。

私が忘れることのできない瞬間となりました。

私が自主公演と銘打って行う演劇のイベントは、いつも小さな箱で、いつも1回35人、2回公演で70人くらいの方に見ていただいています。とてもじゃないけど、商業としては成り立たない世界です。その中のおよそ半分くらいが、初めて演劇を見に来てくれるお客様です。私はそれがいつも嬉しい。もしかしたら、祖母が反応してくれた感動を、その新しいお客様の中にまた生み出すことができるかもしれない。

そういった気持ちで、暖かい演劇や、感覚に突き刺さるものを模索しながら、ずっとお芝居をしていたいなと思います。

いぬいゆうき
29年間住んでた愛媛を離れて、今は東京でサラリーマンやりながら演劇を見たりやったりしています。Uターンして、自分だけの劇場を持つのが夢。

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