東京で暮らすということ

29年間住んでいた街を離れて、5ヶ月が経ちました。

私の住んでいた松山市の人口はおよそ50万人。今、私が働いてる新宿区の昼間の人口はなんと70万人を超えるそうです。
でも面積は松山の23分の1しかないそうです。
すごいことですよね。なんで都心に集まっちゃうんだろう。

満員電車や、事件や事故。
そんなものはテレビの中の世界だと思っていました。

毎朝、満員電車で通勤して、時々人身事故で電車が遅れて、行き交う人たちの背筋は丸まっていて。
これだけ人がいるから、みんな無関心を装って生きていくことのできる街です。

本当は違うのにね。東京で道を聞いたらほぼほぼの人たちが親切に答えてくれます。

人が多いから、怖い人に会うのか。人が多いから、優しい人に出会う可能性が高いのか。

私の松山時代の友人が、東京のことを夢叶う街だと言っていました。
東京に来たことないのに、です。でも、そんなイメージがあるみたいです。
すごい、素敵な文章書く人なんですけど。(私はそいつの本が東京で出版されるのを見届けるのも一つの夢)

なんというか、夢を叶えないといけない街っていうイメージがあるんです。
東京くんだりまで出てきたんだから、頑張れよみたいに、みんなに言われているような錯覚というか。

この妙な息苦しさも、きっといつか慣れていくんでしょうか。

今は心にゆとりがない毎日ですが、明日はまた少しだけ夢に近づけるように強く願う毎日です。

いぬいゆうき
29年間住んでた愛媛を離れて、今は東京でサラリーマンやりながら演劇を見たりやったりしています。Uターンして、自分だけの劇場を持つのが夢。

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